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「SIM-SHIP1 mk2」建造発表 – 革新技術で海運業界の未来へ舵を切る

 一般社団法人内航ミライ研究会(本社:愛媛県今治市天保山町2-1-12/代表理事:浦山秀大)は、2024年1月5日に、次世代貨物船「SIM-SHIP1 mk2」の建造を発表しました。この発表は、バリシップ2023で実船展示された「SIM-SHIP1 mk1」(2023年5月の名称SIM-SHIP、本発表と同時にSIM-SHIP1 mk1(しむしっぷわん まーくわん)に改称)に続く、革新的なプロジェクトの第二段階です。

 「SIM-SHIP1 mk2」は、499総トンのコンテナ船で省エネルギーとCO2排出量の削減に重点を置いており、以下の特徴を持ちます:

 

1.高度空気潤滑システム(ALS)“ZERO”:ブロワーから供給される空気を船底より吹き出し、船体表面に気泡流を形成。これにより船体と海水間の摩擦抵抗を低減し、推進馬力を削減します。各喫水平均で約8.0%の省エネを実現予定。

 

2.統合設計:ALSを搭載することで、推進装置や省エネ付加物への影響を考慮し、全体のバランスを考慮しつつ設計。RLプロペラによって翼根部の旋回流が強まり、それを回収して推進力に変えるウイングバルブを採用。これにより、約7%の省エネを実現予定。

 

3.陸電利用・機器電源MIRAI-BATTERY:リチウムイオンバッテリーモジュール、制御・監視装備(BMU等)をコンテナに搭載し、暴露甲板部に設置。総容量約300kWhのバッテリーは、陸上電源または船内余剰電力を使用して充電し、航海中のALSや停泊時の船内負荷に給電。バッテリーシステムの状況は陸上サポートシステムと連携し、陸上と乗組員への情報提供が可能。

 

「SIM-SHIP1 mk2」は、内航海運業界における持続可能な未来を目指す、実用的かつ革新的な技術の結晶です。

 


社名: 一般社団法人内航ミライ研究会

所在地: 愛媛県今治市天保山町2-1-12

連絡先:専務理事 曽我部公太

 

建造造船所:矢野造船株式会社

船主:和幸船舶株式会社

竣工:2024年末頃



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